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サッカーをこよなく愛する人、特にレアルマドリードを愛する人を笑顔にさせることを目的に書いているブログです(^^)レアルマドリードの試合を中心に、個人的な意見や独自の角度からの分析をしていきたいと思っております。今年は、ワールドカップイヤーということで、老若男女問わず色々な方とワールドカップで盛り上がることができればと思っております!!どうぞ宜しくお願いします。

『運に見放された国』 南米のスター軍団"セレシオン"~W杯勝ち抜けの カギは『チーム・メッシ』からの脱却~ 後編

今回は前回の続きです。

アルゼンチン代表紹介の後編です。

本日はアルゼンチン代表がどのような戦術を
駆使して、サッカーをしているのかについて
書いていきたいと思います。

前回の前編を見てない方は
こちらからお願いします↓

『運に見放された国』 南米のスター軍団"セレシオン"~W杯勝ち抜けの カギは『チーム・メッシ』からの脱却~前編 - マドリディスタのマドリディスタによるマドリディスタのためのブログ⚽


フォーメーション

基本的には中盤ダイヤモンド型の
[3-4-3]を使います。



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豊富なアタッカーを活かすために
前線に攻撃的なFWを多く配置した
フォーメーションです。



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[4-2-3-1]という従来のフォーメーション上の
オプションもあり、状況によって3バック、
4バックを使い分ける
のがアルゼンチン代表
の特徴です。



攻守の戦術

<攻撃>

攻撃の基本的はポゼッションスタイルです。

ボールを持ち続け、ボール支配率を上げて
相手が攻撃する時間を極力減らすのが
目的です。

まずビルドアップは
最終ラインから丁寧に組み立てます。

オタメンディマスチェラーノメルカド
という経験豊富なDFがビルドアップを
落ち着かせます。


中盤までボールが回れば前線の4人に
ボールを渡し、前線の4人の
コンビネーションで相手を崩して得点を
奪います。

前線ではサイド・中央の両方で
攻撃を作り出すことができます。


サイドアタッカーディ・マリアサルビオ
を置いていることからサイドからの攻撃が
メインと思われがちですがサイドの両選手
はカットインから中央でのプレーも得意
としているのでサイドで崩して中央でも勝負
ということもできます。


またアルゼンチンの戦術を語る上で
重要なのがメッシの役割です。

基本的にはメッシは、中央はプレッシャーが
高いので前線の右の位置でプレーし
サルビオ、アグエロと3人で崩す動き
していますがもう一つのタスクとして
どこにでも顔を出す(相手のDFと中盤の
2ライン間が多いが)フリーマンとして
ボールを受け、相手の守備網を崩壊させたり、
局面で行き詰まった際の数的優位を作り出す
仕事もします。


<守備>

守備ではゾーンディフェンス
基本としています。

守備のシーンでは
メッシが一列前に出てアグエロと並ぶ形で
[3-5-2]に変わり、2人で相手の最終ライン
に対して前線からプレスを掛けます。



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左右に張ったWGは守備の際は前線から
最終ラインまでの広いエリアを上下動
擁するため
豊富な運動量が求められます。


中盤の3枚と最終ラインの3人は
ボールサイドに寄ってスペースを消しながら、
相手の攻撃に対応します。



また味方の出ていったスペースを埋める
組織的な連動した守備というよりは
マンツーマン・ディフェンスに近い守備をとっております。


攻撃から守備へのトランジションの際には
ポゼッションスタイルを志向しているため
徹底してゲーゲンプレスをして、ボールを
即時回収、ショートカウンターに繋げるのが
決まり事です。



アルゼンチン代表の問題点

ディバラ問題

アルゼンチン代表には二人の天才がいます。

一人は言わずもがなメッシであり
もう一人はディバラであります。


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ユベントスのエースナンバー10番を背負い
今シーズンは33試合出場して、22得点
取り、得点ランキングでも3位と
ユベントスセリエA・7連覇に貢献を
しました。


ディバラは一言で表すと
『リトルメッシ』です。


メッシと同様に相手の守備の綻びを見つけ
ボールを受けて、高い足元のテクニックを
活かしたドリブル
で相手をいとも簡単に
抜き去る状況打開能力があり、
得点ランキングの上位に入ってることから
得点能力にも優れている選手でもあります。


それに加えてユベントスイグアインと使い
使われの関係性を築いているため、
ラストパスの精度、そしてパスセンスにも
優れています。





メッシ、ロナウドの時代の次を担うのは
ネイマールやこのディバラだと言われている
くらいサッカー界で期待されてる若手の
選手の1人です。


そんな有望な選手なのになぜ
アルゼンチン代表ではベンチを
温めているのでしょう?


メッシとディバラを併用できれば
鬼に金棒じゃないかと思うかもしれません。


それはメッシとの関係性、そして
アルゼンチン代表のコンセプト
に問題があるのです。



当人同士もそのことについて言及しています。


2017年09月11日のチャンピオンズリーグ
前にした公式会見でメッシについて
「幸運にも彼と同じ代表でプレーし、彼の秘密な部分を多少盗むことができるチャンスに恵まれた。メッシと一緒にプレー?それは分からないが、一緒にプレーするのは難しいと思う。同じゾーンでプレーしているからね。」と語っています。


会見のコメントでもわかる通りメッシとの
関係性という部分でピッチ上の役割、
プレースタイルが被るのです。


周知の事実としてアルゼンチンは
「チームメッシ」がコンセプトとしてあり
メッシが活きるサッカーを志向しているため
似たような選手がピッチに2人もいれば
弊害が生まれるのです。


具体的には周りが動く事による相手の陣形の綻びに
表れ、ボールを受けようとすることが
両選手共に多いため
役割が被り、
逆に動き回る選手がいなくなり、
ゴール前でのチャンスの数が少なくなります。



またディバラとメッシを併用した場合のもう
一つのデメリットとしてはあまり守備に参加
しないため
、(実質CFのアグエロとディバラ、
メッシの3選手が前線に残ることになるため)
その結果後ろの選手の負担が増えます。


南米予選では何とかなりましたがW杯では
組織的な攻撃をするヨーロッパのチームが
多いため、トラジションの際に守備の綻びを
突かれて大量失点というのもありえない話
ではないのです。

(ブラジルW杯でドイツに7-1でブラジル
が負けたミネイロンの惨劇は記憶に新しいでしょう。)

メッシ自身も先ほどの会見の発言に
反応しておりこう発言しております。

パウロの話は本当のことさ。彼はユベントスで僕に似た役割でプレーしている。
僕らは右サイドでプレーすることが得意だけど、不慣れな左サイドだと難しくなる。
だから、彼の発言は理解できる。何かを明確にする必要なんてないよ」

宝の持ち腐れとは正にこのことで
メッシの後継者としてメッシのいなくなった
アルゼンチン代表の後を継ぐだけではなくて
同じピッチでプレーしてお互いが活かし
あえる関係性
を築くことができれば
アルゼンチンの攻撃は恐ろしいほど強力な
ものとなります。

そのためにもディバラがメッシに
使う選手から使われる選手になり、動きわれる選手
なれるかが2人の併用の鍵となると思います。


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またディバラ問題から最近のアルゼンチンが
豊富な攻撃陣を擁しているのに上手く
いかない理由も理解できます。

南米の選手は特有の特徴として
エゴの強さがあります。

アルゼンチン代表の前線のタレントは皆が
強豪クラブでエースを張れるような実力の
持ち主
なのでエゴが当然強く
(エゴが強いことがプラスに働く分には
いいですが)同代表では戦術以前に
個人プレーに走るシーンが多々見られ
チームとしては上手く連携できてないように
見えます。



4年前のW杯でブラジル代表がネイマール
中心に
個人プレーで挑み組織的で戦術的な
ドイツに大敗を喫したミネイロンの悲劇
先例もあり、個人プレーでは対抗できない次元に現代サッカーは来ているので
アルゼンチンがW杯で勝ち上がっていく
ためには、チームプレーつまり戦術の浸透で
アルゼンチン代表を一つのチームに
まとめあげるべきです。


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そういった意味で『チームメッシ』からの脱却が
アルゼンチン代表には必要なのです。



今日も読んで頂きありがとうございます。

このブログが皆様のお役に立てれば幸いです。

ではまた!

『運に見放された国』 南米のスター軍団"セレシオン"~W杯勝ち抜けの カギは『チーム・メッシ』からの脱却~前編

W杯南米予選では最終節(18節)の
前に異常事態が起きた。


ブラジル代表は14節終了時点で
4試合を残して、ロシアの切符を手に入れた。


それとは対照的に、最終節を残し
W杯出場圏外の6位
に沈んでいたのが
アルゼンチン代表だ。


今季セリエA27得点21得点を取り
得点ランキング2位、3位のイカルディ
(インテル)、ディバラ(ユベントス)でさえも
代表に招集されないことがあるくらい、
選手層が厚く
過去2度のW杯優勝経験
あるのにもかかわらずだ。


結果的に最終節でエクアドルに先制を許すも
まるでイエス・キリストが乗り移ったような
神的なメッシのハットトリックで逆転し
W杯進出を決めたが、メッシがいなかったら
と考えただけでゾッとする。


どれだけ執拗にマークされたり
逆境に立たされてもメッシは
その状況を打開できるが、W杯は
いくらメッシとはいえども
『個』だけで勝てるほど、甘くない。


既にW杯まで残された時間は少ないが
『チーム・メッシ』からの脱却が
アルゼンチンのW杯を勝ち抜くカギなのだ。



~目次~

奇想天外な戦術家、サンパオリ監督

ホルヘ・サンパオリ

1960年3月13日(58歳)
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コパ・アメリカ優勝監督の
ヘラルド・マルティーノの後任として
就任したパウザ監督が、W杯南米予選での
成績不振による監督解任にあたり

後任としてサンパオリが就任しました。


アルゼンチン代表監督になるまでは
チリ代表(2012~2016)やセビージャ
(2016~2017
)などの監督を務めていました。


中でもチリ代表監督時代は
コパ・アメリカ2015で同代表を
初優勝に導き
、また同年のFIFAバロンドールでは
エンリケ(元バルセロナ監督)、
グアルディオラ(マンチェスターシティ
監督)と並び最優秀監督候補に選ばれました。
(投票で3位となり、惜しくも選ばれず)
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そんな実績のあるサンパオリ監督
一言で表すとすれば、イノベーターです。

具体的には常人が考えないような戦術を
駆使する監督です。



清武が所属していたセビージャ時代には
超攻撃的な[2-1-7]という
斬新なフォーメーションを採用して
6-4というスコアで勝ったり、また
アルゼンチン代表でも豊富なタレントを
活かした[2-3-5]
というフォーメーションを
試し、0-6で勝利しました。

それゆえにその斬新なアイディアで
『チームメッシ』を組織的なチームに変える
ことがサンパオリ監督には求められています。



アルゼンチン代表の注目選手

リオネル・メッシ

1987年6月24日(30歳)
173cm/72kg
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アルゼンチン代表、またサッカー界のスターこそ
このメッシです。


スター軍団バルセロナのエースであり
数々の偉業を成し遂げてきた
アルゼンチン
天才です。


メッシの魅力といえば、何と言っても
ドリブルです。

2~3人に囲まれようがお構いなしに
ドリブルで抜いていき、ファールでも
しないと防げないレベルのクオリティ
です。


(YouTubeより引用)


また意外とフォーカスされませんが
ドリブルに加えキックの精度もワールドクラスです。


グラウンダーの短いパス、サイドチェンジ、
フリーキックなどのロングパスなど、
長短左右を問わないキック精度で正確に
受け手の足元、また相手の嫌がる場所に

コントロールしてパスを供給します。


TBSの『体育会TV』にも度々出演しており
そのキック精度を披露しています。




逆にメッシの弱点といえば
体力がないことのみです。


しかしサンパオリ監督は、
"メッシによるメッシのための"
アルゼンチン代表を作っており、メッシが
守備の負担の少ないフォーメーションを
採用し
メリットを最大限に生かしつつも、
デメリットを最小限に削ぎ落としています。


~サッカーのできるか、できないかの瀬戸際にいたメッシ~

今でこそバロンドール5度受賞し、誰もが
認めるスーパースターですがひょっとしたら、
サッカー選手になれなかったかも
しれなかったのです。

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それはメッシの幼少期にまで
遡ります。


3歳のときにボールを与えられて以来
メッシは毎日のようにサッカーを
していました。

5歳の時には、6歳同士の試合に
欠員が出たため人数合わせで出場した試合で、
「立っているだけでいいと」言われ、
期待もされなかったにもかかわらず、

年上の子供たちを軽々と抜いていき、
それを見た大人たちは拍手喝采だった
そうです。

そして8歳になったメッシはロサリオの名門
ニューウェルス・オールドボーイズ
入団しました。


そこでも着々と成長してプロへの階段
駆け上がっていました。




しかしメッシに病魔が襲います。

それは、11歳の頃
『成長ホルモン分泌不全性低身長症』という
病気に突如かかってしまいます。


その名の通り成長ホルモンが著しく不足して
身長が伸びない病気で
、医師からは
『治療なしでは身長が伸びない』
診断されました。

アルゼンチンの強豪クラブである
リバープレートがメッシの獲得を
検討していましたが、治療費を負担できない
という理由から獲得を断念しました。


また、あまり裕福とは言えないの家庭に生まれた
メッシは治療費を払えず、大好きな
サッカーを辞めざるを得ない状況でした。


しかしサッカーの神様はメッシを
見放しませんでした。



13歳の時に受けたバルセロナのテストで
周囲を圧倒する輝きを見せました。


たまたまキックオフの時間に遅刻してきた
当時のバルセロナの監督だった
カルロス・レシャック監督
子供達の試合を眺めながら、ベンチに
座ったときこう思ったそうです。

『あ、この子はうちと契約することになるだろうな。』


当時身長が143cmしかなかったメッシ
才能を感じ、『紙ナプキンでもいいから、契約書を作ってサインさせろ』と言ったと言われています。


レシャックは、クライフ監督がバルセロナ
率いていた時に、クライフの下でコーチ
やっており、かつバルセロナの伝説的な選手
であり、クラブの重職を歴任していた人物です。


レシャックの見る目も然ることながら
それ以上に子供ながらもメッシの才能は
群を抜いていたのでしょう。


そして家族全員のバルセロナへの移住を
条件に治療費の全額負担をバルセロナ側から
約束され
、サッカーを続けることができました。


そして治療を続けた結果
メッシの身長は現在169cmまで伸び
選手としてもバルセロナの各年代の
カンテラ飛び級で昇進し、17歳のときには
トップチームデビューを果たし、
バルセロナで当時史上最年少デビューを
記録し、現在に至ります。


(YouTubeより引用)


ディ・マリア

1988年2月14日(30歳)
180cm/75kg
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大型補強により出番の少なくなった選手が
多くいるパリサンジェルマンの中で
38試合中30試合出場し11得点6アシスト
活躍でパリサンジェルマンのリーグ優勝に
貢献しました。



ディ・マリアの魅力は
サイドでの突破力とピッチを
縦横無尽に駆け回る運動量です。


相手を”抜くドリブル””運ぶドリブル”
両方ができ、サイドを突破してからの
クロスでチャンスを作ったり、または
サイドから中央へのカットインで自ら
シュートを撃ったり、またはチャンスメイク
するのが得意なスタイルです。


縦にも横にもボールを運べるので
メッシとポジション・プレースタイルが
被らず、共存しても問題ないという
メリットもあり
サンパオリ監督
このディ・マリアを積極起用させています。


守備ではバイタルエリアまで戻り
守備に参加する献身性・それを支える
スタミナが
チームを救います。


基本的には右WGでの出場が多いですが
左足のみならず、右足も器用に使えるので
左WGもでき、レアルマドリードでの経験
からインサイドハーフなどもこなせ、
中央、サイドを問わず様々なポジションで
プレーすることができます。


ディ・マリアの弱点といえば
ドリブル型の選手にありがちな
ボールを持ちすぎてしまうことです。



ワンタッチでボールをはたく
ダイレクトプレーはあまりなく

持ちすぎることにより攻撃のリズムを
スローダウンさせてしまい
、せっかくのいい
リズムを壊してしまう恐れがあります。



(YouTubeより引用)

話は変わりますがディ・マリア
アルゼンチン、ポルトガルイングランド
スペイン、フランスの5ヵ国のチーム
での
プレー経験があります。


スペインではクリスティアーノ・ロナウド
フランスではネイマール、代表ではメッシ
同じチームでプレーしており、そのような
選手は世界中見渡してもディ・マリアくらい
しかいません



あまり報道はされてませんが
どのチームでも普遍的に求められ、評価されている
選手の証拠です。

様々な監督に指導され、あらゆるプレーを
要求され、様々な選手とも連携を取り続ける
中で成長し続け、世界で5本の指にも
入るであろう世界屈指のオールラウンダーに
まで成長したのです。


マルコス・ロホ

1990年3月20日(28歳)
187cm/80kg
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2014年からマンチェスターユナイテッド
所属し、今シーズンは怪我やコンディション
不足の影響
公式戦9試合のみの出場
あまり出場機会を得られていませんでした。


にもかかわらず、今年の3月に
マンチェスターユナイテッド
2021年までの3年契約を結びました。

モウリーニョのユナイテッドには
戦術上フィジカルが強く、空中戦に強い
DFが必要不可欠であるため、ケガがちでは
ありますが、必要不可欠な存在なのです。


モウリーニョ監督も
『このクラブのために全てを捧げる彼が新契約を結んだことに満足している』と語っていることから
指揮官からの信頼も厚いです。


マルコス・ロホの魅力といえば
対人プレーの強さです。

激しいタックルを生かした対人能力、
空中戦は
プレミアリーグの中でも群を抜いており
マッチアップしたFWが非常に嫌がる
プレー
をします。


(YouTubeより引用)


モウリーニョ監督が練習中から
チームメイトに激しくタックルすることから
ロホとイブラヒモビッチに注意した
エピソードからも守備意識の高さが伺えます。

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それは数字でも表れていて4年前の
ブラジルW杯のデータでは様々なカテゴリーで
上位を独占しています。


1試合の平均走行距離に関しては
ミュラー(11.08km)、トニ・クロース
(10.77km)という運動量が必要となる
前線の選手に次ぎ
3位の10.63kmという数字を
出しています。


トップスピードでもDFの中では
ロン・フラール(33km/h)、フンメルス
(32.3km/h)に次ぎ、31.8km/hという数字で、
スピード自慢のロッペン(32.2km/h)に次ぐ
4位であります。


タックル数はオスカル(4.21回)、
フンメルス(2.47回)、デフライ(2.12回)に
次ぎ4位です(1.75回)


そのほかにも枠内シュート数
エリア内にボールを持ち込んだ回数や、
パス成功率クリア本数ボールリカバリー数
なども上位に食い込んでいます。


この数字から何が言いたいのかというと
何でも高いレベルでできるという観点からし
ケガさえなければセルヒオ・ラモスなどと
引けの取らない世界屈指のディフェンダー
なれていたのだと思います。


ケガがちという欠点さえなければの話ですが。




次はアルゼンチン代表の攻撃・守備の戦術、
課題
などを後編として綴っていければいいなと思っています。

近日中に公開するので楽しみにして頂けると
幸いです。


また最近忙しくて書けてなかった
試合分析のほうもチャンピオンリーグ決勝は
さすがにマドリディスタとしても
書かなければならないと思っているので、それも含め楽しみにしていてください。


今日も読んで頂きありがとうございます。

このブログが皆様のお役に立てれば幸いです。

ではまた!

EURO制覇後も更に進化し続けるポルトガルと新たな化学反応~『チーム・ロナウド』から『ダブル・シウバ』の台頭~後編

今回は前回の続きであるポルトガル代表の紹介の
後編です。

前回の前編を読んでない方はこちらから
お願いします↓

EURO制覇後も更に進化し続けるポルトガルと新たな化学反応~『チーム・ロナウド』から『ダブル・シウバ』の台頭~前編 - マドリディスタのマドリディスタによるマドリディスタのためのブログ⚽




目次

ポルトガル代表の戦術とは?

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ポルトガル代表は基本的には[4-4-2]
使います。


前回も紹介したようにサントス監督は
守備的な戦術が特徴であり
ポルトガル代表でもその緻密な守備戦術を
植え付けています。


ロナウドや有望な若手の台頭による
攻撃の厚み組織的な守備力という部分で
ポルトガル代表は一つのチームとして
完成しつつあります。


その中の守備戦術に当たっては
プレーゾーンによって臨機応変に守り方を
変える組織的な守備をします。


高い位置(敵のビルドアップ時)では
ボール保持者にプレシャーをかけミスを誘い
中盤でも前線と連動した守備のプレスをかけます
低い位置(最終ライン)までボールを運ばれると
ゾーンで守り、中央の守りを固めます。

バイタルエリアにボールを運ばれても
中央を固めることによりサイドに誘導し
クロスを上げさせて、空中戦の強いCBで守る
というフィジカル的な強さも兼ね備えています。


その守備力は既に
EUROでフランス代表から1点を守り切った
という結果にも表れています。


また、ロナウドは前線から中盤への
パスコースを切りながらのプレスはしますが、
一度最終ラインより前にボールが渡ると
守備を止めて、前線に一人残ります。



それはボールを奪ってからのカウンターで
前線のロナウドにボールを預け、チャンスを
作るカウンターというのもポルトガル代表の
大きな武器でありボールを奪ってからの
ショートカウンターロングカウンターという
守備から攻撃への切り替え、
つまりポジティブトランジションという部分でも
ポルトガルの怖さがあります。



攻撃で言うと、やはり若手の有力な選手の台頭により
前線の連携のレベルが非常に高いです。


ベウナウド・シウバマンチェスターシティ)、
アンドレ・シルヴァACミラン)という
若手のホープがW杯でどれだけ成長できるかにも
注目です。


基本的にはサイドポルトガル代表の主戦場です。


ビルドアップの際には現代サッカーでスタンダードと
なっているSBが高い位置まで上がり、
CBが幅を取って広がり中盤からアンカーの
選手が降りるシステムを採用しています。


しかしCBのペペ、ジョゼ・フォンテには
足元の技術がなく、アンカーのカルバーリョ
守備的なMFなので、前線からプレスをかけてくる
相手に対しては中央での主導権を握れません。


なので、サイド経由でボールを運び
前線まで運んだら、ボールサイドのSB、
WG、2トップの内の1人の連携で得点を
決めるのが主な攻撃パターンです。



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また数的優位、位置的優位を作るには
サイドバックの攻撃参加がある意味
生命線でもあります。


SBはWGの位置に合わせて
アンダーラップ(図①)、オーバーラップ(図②)
を使い分けサイドで優位性を作ります。


《図①》
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《図②》
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ポルトガル代表の課題

実は前線の選手の中で2トップを除くと
決定力の高い選手がいません。


ベルナルド・シウバやモウチーニョ
ジョアン・マリオはいずれも局面をパスやドリブルで
打開すること
はできますが、それがフィニッシュに
繋がるプレーというのは、滅多になく得点は
ロナウドアンドレ・シルヴァに依存しています。


グループステージはロナウド
マークされようが、強引にペナルティエリア
持ち込みシュートという得点パターンも
機能する
とは思いますが、決勝トーナメントとなれば
カウンター一辺倒のサッカーに陥る可能性は
否めません。


メンバーを入れ替えるというよりは
フォーメーションの変更、戦術の変更という
戦術的なオプションを複数持つこと
相手を攪乱することにも繋がり
それが現実的な解決策なるでしょう。


グループステージは
強豪スペインユベントスのCBベナティアがいる
堅守が売りのロッコアジアのFIFAランク最高位の
イランと同組のB組です。

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例えグループステージをスペインに敗れ
2位突破した場合、決勝トーナメントで当たるのは
南米の強豪ウルグアイです。

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なので1位で決勝トーナメントに
進出してサウジアラビア、ロシア、エジプト
のどこかに当たれば、順当にベスト8には
進めるでしょう。





ポルトガルサッカー界の英雄とポルトガルの人に
聞くと名前が多く挙がるのは、ロナウドではなく
ポルトガルサッカー界のレジェンド、
フィーゴである。


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FCバルセロナからレアルマドリードへと
世界最高峰のクラブに渡り
、キャプテンとして臨んだ
EURO2004ではキャプテンとして活躍して
優勝は逃したものの準優勝まで導いき
ポルトガル歓喜の渦に包ませた、
あのフィーゴである。


ロナウドの地元のマディラ島の空港は
ロナウドの功績や貢献を称えて
『マディラ・クリスティアーノ・ロナウド空港』
という名称であり、またロナウドに憧れて
サッカー選手になりたいポルトガルの子供たちが
多くいる
ことからわかる通り、ポルトガル国民
にとっては偉大な存在なのは確かである。


それでも尚フィーゴの背中は大きいのである。

どうしたら超えられるのか?


それはEUROに続く、W杯の優勝である。

EURO準優勝というフィーゴの記録は既に
塗り替えた。

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次はもう一人のレジェンド
エウゼビオが導いた1966年の
イングランドW杯の3位という記録を
ロナウドが優勝という結果で塗り替えれば
間違いなくマディラ島、ポルトガルの英雄は、
正真正銘ロナウドになるであろう。


ロナウド32歳ということもあり最後のW杯
ということも、自ら自覚しているだろう。


ベスト8の先にはアルゼンチン、フランス
ブラジル、ドイツ
などの強豪が
待ってるであろう。


EURO優勝したにも関わらず、
下馬評が低い世界中を、そしてポルトガル国民を
驚かせ、歓喜の渦に巻き込め。



今日も読んで頂きありがとうございます。

このブログが皆様のお役に立てれば幸いです。


ではまた!


次回は、アルゼンチン代表を紹介したいと
思います。

EURO制覇後も更に進化し続けるポルトガルと新たな化学反応~『チーム・ロナウド』から『ダブル・シウバ』の台頭~前編


ポルトガルがサッカー界に衝撃を与えたのは
間違いなくEURO2016だろう。

ロナウドだけのチームだと誰もが思い
同代表に恐れを抱く国はいなかった。

ユーロの結果自体も6試合中
準決勝のウェールズ、決勝戦のフランス戦での
2勝以外は4引き分けと華々しい結果ではない。

ではなぜ、優勝できたのか?



答えは一つだ。
ロナウドポルトガル代表の全てを変えたのだ。
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『ダブル・シウバ』などの若手の台頭も
今のポルトガルの強さの要因とも言えるが、
初戦のスイス戦こそ敗れたものの
欧州予選を9勝1敗でワールドカップに
進出した圧倒的な強さは、ロナウドが代表を
変えた結果とも言えるであろう。
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群雄割拠の世界サッカーのなかで
FIFAランク4位という数字にも
表れてい点も特筆すべき点である。


これからポルトガル代表の強さの秘訣を
選手・監督の紹介、チームスタイル、課題などを
交えて紐解きたい。


①どんな監督なのか?

フェルナンド・サントス
1955年10月10日(63歳)
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パウロ・ベント監督がブラジルW杯の予選敗退や
EURO2016での格下相手への敗退で、
解任となり2014年9月に後任として、
サントス監督が選ばれました。

ポルトガルの監督になる前に
サントス監督はブラジルW杯で日本とも
対戦したギリシャ代表監督
として
ギリシャを同代表初のW杯ベスト16
導いたという輝かしい実績を持つ監督です。


サントス監督は
守備的な戦術が特徴の監督です。

状況によって臨機応変に守り方を変えて、
相手に対応する緻密な守備のシステムは
相手からしたら非常に厄介です。


ギリシャの監督時代には、ブラジルW杯の
日本とギリシャの試合でMFのカツラニス
退場で10人となり、数的不利の状況でも
日本に得点を許さず決勝トーナメント進出を
決めました。

またポルトガル代表でも、
EURO2016の決勝でロナウドを負傷交代で
失い、フランスに圧倒されつつも
1点を守り切り優勝を果たした
ように
持ち味の守備は結果にも表れております。



②どんな選手がいるのか?

クリスティアーノ・ロナウド

1985年2月5日(33歳)
187cm/83kg
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ポルトガル代表の顔といえば
サッカーを知らない人でも一度は聞いたことのある
クリスティアーノ・ロナウドです。


33歳という年齢にも関わらず
レアルマドリードという世界でも有数の
強豪クラブのエースとして活躍できるのは

ストイックな体調管理の賜物です。


そんなロナウドも衰えてないわけでは
ありません。


キレのあるドリブルで相手を置き去りにしていた
10代
ドリブルのみならず、
ゴールゲッターとしてゴールを量産
した20代前半
20代後半から現在に渡っては
主に左サイドを主戦場にし
ペナルティーエリアでの得点に絡むプレーも
多くなってきました。


それは体の衰えをプレースタイルの変える
ことによって
カバーしたのであり、
その適応力は並大抵の選手では
到底できないことです。


弱点は、加齢ゆえの運動量の低下
執拗にマークされるとフラストレーションが溜まり
集中力を切らしやすいことです。


(YouTubeより引用)



~『受け継がれるべき伝説』破られることのない
ロナウドのタイトルの数々~

バロンドール(欧州年間最優秀選手)を5度受賞

チャンピオンズリーグ得点王6回

・所属した3チーム全てでの優勝経験

スポルティングCP1回
マンチェスター・ユナイテッド6回
レアルマドリード15回
※リーグ戦、カップ戦含む

プレミアリーグチャンピオンズリーグ
レアルマドリードでの年間最多ゴール記録

上記のようなタイトルは一例であり
個人のタイトルやその他の様々なタイトルを
合わせれば、数えきれない程のタイトルを
持っており
今後この記録を越えることが
できる選手が出てくることはないとも
言われています。


またロナウドの話をすると必ず
メッシとの比較の話も出てきます。


バロンドールの受賞回数も同じで
スペインのリーガ・エスパニョーラでの
クラシコでは、必ずと言っていい程
ロナウドとメッシの得点に
フォーカスされます。
  


リオネル・メッシが生まれながらの
天才であるのに対して
ロナウド努力でスーパースターに
駆け上がった選手です


当然W杯でもポルトガル代表として
世界から注目や期待をされています。






ベルナルド・シウバ

1994年08月10日(23歳)
173cm/64kg
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16/17シーズンに、モナコの主力メンバーとして
活躍しPSGを抑え、リーグ優勝に貢献し
2017年5月にマンチェスター・シティ
移籍しました。


ラカゼットヴェラッティと比べても
リーグ・アンでの市場価値が高く、
約721億の移籍金で移籍した評価の
高い選手です。


細かいタッチのドリブルで相手を抜き
個で局面を打開するテクニック
この選手の魅力です。

弱点は、前線の選手でありながらも
得点力がないことです。


ダビド・シウバの後継者として
マンチェスター・シティに入ったのですが
同チームの公式メディアで
『僕は子供の頃からシルバに憧れていて、彼こそ世界最高の名手の一人だと思っているからね』
と自身も語るようにダビド・シウバと共に
プレーしたいという想い
も、
マンチェスター・シティへの移籍理由で
あったと同時に、シウバへのリスペクトの
感情もあったのでしょう。


(YouTubeより引用)


アンドレ・シルヴァ

1995年11月06日(22歳)
182cm/78kg
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FCポルトで10番を背負い、
現在はACミランで活躍中の選手です。


ロナウドの後継者とも囁かれている
この選手のことをロナウド自身も
アンドレ・シルヴァは怪物級の活躍をしている。それはゴールのことだけを言っているわけではない』
と語っているように、期待の若手です。


両足で強烈なシュートを蹴ることができ、
空中戦も強く、典型的なCFタイプ
でありながら、ロナウドのプレーする
スペースを作る黒子的な動きもできる
言わば万能型CFです。


弱点といえば、
スピードとコンディション面です。

絶対的なスピードがなく
全盛期と比べて、スピードを武器に
していないロナウドとの2トップだと
DFラインに対する怖さがあまりありません。

またリーグ戦に23試合に出場して
2得点しか決めてなく、
フル出場が前半戦の4試合しかない
という状況なのでコンディション面でも
心配です。


バルセロナチェルシーで活躍した
ポルトガル代表のレジェンド、デコ
『Gazzetta dello Sport』の取材に対して
「彼を見ると、少しだけフェルナンド・トーレスが思い浮かぶ。エリアの選手というだけでなく、ピッチを動き回るからね」との高い評価を得ています。



(YouTubeより引用)


ペペ

1983年02月26日(35歳)
188cm/81kg
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レアルマドリードに10年間在籍し、
セルヒオ・ラモスと共に
レアルの最終ラインを守り続け、
現在はトルコリーグの強豪チームである
ベジクタシュに在籍しております。


ぺぺの魅力といえば、高い対人能力です。

ぺぺの印象といえば15/16シーズンの
チャンピオンズリーグ決勝
アトレティコマドリードとの一戦での
顔面を押さえ込んだ演技、また数々の
問題行動がフォーカスされがちです。


しかし14/15シーズンに関して言えば
一時期、イエローカードをもらってない
CBとしても話題になり、実はそこまで
ラフプレーが多いというわけではないのです。


そのため空中戦や強靭なフィジカルを
活したディフェンス
は相手にとっては
非常に厄介です。

弱点は足元のテクニックがなく
ビルドアップが安定しないことです。


(YouTubeより引用)



~トルコ移籍の謎~

レアルマドリード側からも
契約を提示された
のにも関わず、
2017年の夏にベジクタシュに移籍しました。


『クラブの僕に対する扱いが、理想的なもの
ではないと理解したからね』

と語っているように、不満を抱いていた
のは事実です。



ペペにとって契約の一番の条件は
単年契約
でした。


当時34歳という年齢でレアルやPSGが
提示したと思われる、複数年契約
リスクでしかありません。


レアルマドリードでキャプテンを
務めていたこともあり
、それゆえに
責任感が強くケガによる長期離脱への
心配、(CBとは言え)体の衰えによる出場機会
の減少と同時にチームへの貢献度の低下を
予測した上での決断だったのだと思います。



イニエスタも衰えという理由でバルセロナ
退団することを決めましたが、
周りからはできるのではないかと
思われていても自分のことを一番知っている
のは、やはり自分である以上
全盛期と比べてしまって、このままやることに
対してのジレンマを感じるのでしょう。


それと同時にあと数年できるという状況で
他のリーグに移籍して、視野を広げたいという
考え
もあるでしょう。



この続きは、近日公開の後編をご覧ください。
ポルトガル代表の戦術や課題を書きたいと思います。




今日も読んで頂きありがとうございます。

このブログが皆様のお役に立てれば幸いです。

ではまた!

『日本との対戦の可能性もあり!?”スリーライオンズ”』~若手の積極起用と戦術家・サウスゲイト~後編

本日はイングランド代表の紹介の後編です。

今回は、イングランド代表が
どのようなサッカーをするのか?
ということにフォーカスして
書いていきたいと思います。

前編見てない方はこちらから
お願いします↓

『日本との対戦の可能性もあり!?”スリーライオンズ”』~若手の積極起用と戦術家・サウスゲート~ 前編 - マドリディスタのマドリディスタによるマドリディスタのためのブログ⚽


~目次~

①なぜ4バックから3バックに変えたのか?

W杯欧州予選では、8勝2分0敗
圧倒的な成績でW進出を果たしました。

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(getty imagesより引用)


日本のアジア予選と状況は似ていますが
欧州予選ではイングランドに対して
自陣に引いて守る相手が多かったのです。


それゆえに中盤に優位性を作る
【4-2-3-1】で諸国に対抗していました。

10試合で18得点と結果だけ見れば
素晴らしい成績ですが、欧州予選の
スコットランド戦では
2得点しながらもスコットランドに追いつかれ、
守備の脆さを露呈しました。


そして『予選では勝てても、本選では上手くいかないだろう』と思ったサウスゲートは、
4バックから3バックへの
大胆な戦術的な変更を敢行しました。




イングランドの『チェルシー+トッテナム』の戦術

昨年プレミアリーグを制したチェルシー
コンテ監督、17/18シーズンを制した
マンチェスター・シティグアルディオラ監督
そしてプレミアリーグで新たに強豪クラブとして
台頭してきたトッテナムポチェッティーノ監督


この3監督に共通する点は
なんだろうか?


主な戦術のオプションとして
3バックを使用しているチームです。


実は現在プレミアリーグでは
3バックが流行っています。


実際のデータとして
バーンリー吉田麻也所属のサウサンプトン以外の
18チームがプレミアリーグで今年3バックを
試しています。


もちろん3バックとサウスゲート
監督にも共通点があるのです。


イングランド代表が3バックを取り入れたのは
2度だけであります。

1996年のEUROでベスト4に導いた
テリー・ベナブルズ監督とそのベナブルズの後任で
1998年のフランスW杯でイングランドを2大会ぶりに
出場に導いた
グレン・ボドルだけです。


そのときに最終ラインを任されていたのが
サウスゲート監督であり
、その成功体験を
現代サッカー風に改良を加えたのが
今のイングランド代表なのです。

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(getty imagesより引用)


どんなサッカーなのかと言えば見出しにもある通り
チェルシートッテナムなのです。


守備時にはWBが最終ラインに下がり【5-3-2】で
中央のスペースをコンパクトに守り
敵をサイドに追いやり、ボールを奪ったら
ロングカウンターで縦に当てる戦術は

ケイヒルダビド・ルイスアスピリクエタ
ボールを奪った瞬間に前線のアザールに当てる
チェルシーの戦術そのものであります。


また、イングランド代表にはポチェッティーノ監督
トッテナム)の教え子である選手が数多く
(15人)代表に選出されているため

ゲーゲンプレスからのリトリート守備、
そこからのショートカウンターという
トッテナムの戦術を効率的に行うことができます。




③多様な戦術を扱う、戦術家サウスゲート

前述のようにサウスゲートは
W杯が決まって、4バックから3バックに
変更しました。

更にサウスゲートは最終ラインの
3バックは固定しつつ、前線の組み合わせを
相手によって変更することもあるのです。


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第一に、一番バランスの取れた
【3-5-2】
を使う場合です。



WBのスピードを生かしたサイド攻撃
2トップとの連携による攻撃
守備の際にWBが最終ラインに下がり、
5バックで守る強固な守備はバランスが良く
イングランド代表が頻繁に使用するフォーメーションです。


ケインヴァーディー<レスター>の2トップや
ケインラシュフォードマンチェスター・ユナイテッド>の2トップのパーターンは3バックを
基本フォーメーションとしている代表チーム
にとっては悩みの種でしょう。



正に、同組のベルギーは3バックが
基本フォーメーションであるので
どのような戦い方をするのか
に、注目です。

 


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第二にトッテナムのような【3-5-1-1】
使う場合です。


攻撃ではデレ・アリケイン
トッテナムコンビでの連携がメインであり
その後ろには守備的な中盤の選手を起用する
ことにより守備では、より守備的なカウンター色を
強めます。




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第三に最も攻撃的な【3-4-1-2】
使う場合です。


今シーズン12ゴールラシュフォード27ゴールケイン9ゴールデレ・アリ
イングランド代表の中では主なゴールゲッターで
3人を同時に使ったこのフォーメーションが
最も攻撃的な戦い方のできるフォーメーション
なのです。




これ以外にも何個かフォーメーションがありますが
どのフォーメーションでもプレーの
決まり事に類似点があるので、
多様なフォーメーションがある中でも
選手が対応できるのです。


そして、対戦国にとっては、当然イングランド
分析がしづらく、厄介な相手とも言えます。



イングランド代表の問題点


昨年10月のブラジルとの親善試合では
0ー0という結果だけを見れば、強豪相手に
健闘したかもしれませんが、ボール支配率は
34%と低い数字でした。


この数字からブラジルに終始ボールを持たれて
イングランドは、守備に追われる時間が多かった

だろうということは容易に想像がつきます。

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(getty imagesより引用)


カウンター一辺倒だと、
どんなにそのカウンターが強烈でも、
ポゼッションというボールを持つ時間を
作れなければ
相手からも読まれてしまい、
ボールを持たれ、体力が奪われるだけという
状況が生まれてしまいます。



強みであるスピードを生かしたカウンターも
守備に追われ、運動量が低下した状態では
当然ながら脅威ではなくなります。



攻撃では、一応は最終ラインからの
ビルドアップで中盤から前線へと繋ぐことを
チームとして目指しています。


しかしジェラードランパード以降の
イングランドの中盤にはボールを動かせる
プレーメーカー
がいません。



前述の②で説明しましたが
カウンター戦術を敷いているのは
人材的にそれしか選択肢がないためでもあるのです。






実際に招集した選手の中でサウスゲート監督の
手の内にあるのはフィジカルと身体能力の高い
中盤の選手だけです。



これを改善するには
約2年ぶりに代表復帰したウィルシャー
『ミニ・イニエスタという異名もある
ハリー・ウインクス
を招集するのがベストです。

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(getty imagesより引用)


ウィルシャーレジスタタイプで、攻守のバランスを
考えながらゲームメイクをするタイプ
であり
ハリー・ウインクスはより攻撃的でフィニシュに
絡むようなパスを前線に供給する選手です。


どちらも違ったタイプの選手ですが
ストロングポイントであるカウンターを選択肢として
残しつつ、ポゼッションを取り入れるのであれば
どちらか一人を中盤の位置に入れるか
または試合の途中から違いを生み出す使い方を
する
のが理想でしょう。







チェルシートッテナム+○○





中盤でのゲームメイクに焦点を当てて
サウスゲートが改善に乗り出せば
○○のところに入るのはおそらく
マンチェスター・シティです。




そうなればロシアで間違いなく
イングランド代表が嫌われ者になれるであろう。






今日も読んで頂きありがとうございます。

このブログが皆様のお役に立てれば幸いです。

次回のW杯の出場国紹介は
ポルトガルを紹介したいと
思っておりますので、宜しくお願いします。



ではまた!

『日本との対戦の可能性もあり!?”スリーライオンズ”』~若手の積極起用と戦術家・サウスゲート~ 前編

本日はイングランド代表についての紹介です。


イングランドは、「サッカーの母国」であり
ルーニーベッカムなど有名選手の母国であります。


その2人の他にも有名選手が数多く
いたのにも関わらず、ワールドカップでの
優勝経験は、1996年の1度だけであり
EUROでの成績も1968年の3位が最高成績です。


前回のワールドカップでは、
グループリーグ敗退と残念な成績を
残しましたが、ロシアワールドカップの
欧州予選では8勝2分0敗と好成績を
残し欧州予選10試合中8試合を無失点
18得点
と好成績を残し、予選突破を
難なく成し遂げました。


現代表には、主にプレミアリーグ
活躍している選手が多くベルギーなどと
同じくイングランドも黄金世代を迎えています。



①そもそもなぜ「イギリス代表ではなくイングランド代表」なのか?


実は”イギリス”と呼ぶのは日本だけなのです。


イギリスの正式名称は
「the united Kingdom of Great Britain and Nothern Ireland」です。


日本語訳すると
「グレート・ブリテン及び北アイルランド連合王国
なのです。

翻訳でもわかるように、連合王国なのです。

イングランドスコットランドウェールズ
北アイルランド
の4カ国の国から構成されています。

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(getty images 引用)


この4カ国は歴史の中で征服、独立を経て今の姿に
なります。

呼び方の話に戻ると、諸説ありますが
ポルトガル語の「Ingles」、オランダ語の「Engelsch」が訛って「エゲレス」が「イギリス」になったと言われています。


ではなぜ連合国の4カ国の全ての国が
サッカーでは別々の代表として存在するのでしょうか?


理不尽な話かもしれませんが
サッカー母国の特権なのです。

プロスポーツとしてサッカーを成立させるために
1863年に「The football association
(イングランドサッカー協会)
ができました。

それを追うようにして
ウェールズスコットランドアイルランドにも
独自のサッカー協会ができました。


ここからが重要なのですが
FIFAより先にこの4カ国の協会ができたのです。


FIFAは世界大会を開催するにあたり
当時サッカー界に絶対的な権力を持っていた
イングランドの参加が必要不可欠でした。


しかしFIFAが提示したのは、1カ国としての参加であり
イングランドを含む4カ国は、それぞれが独立した協会を持っていることもあり、それに納得を
しませんでした。


それを受けたFIFAは、(予想でしかありませんが)
「影響力のあるイングランドの不参加では
示しがつかない」と思ったのだと思います。

それゆえに今でもFIFAのの主催する大会では
「地域別での参加の承認」をルール化しています。

現在では、4カ国の他にもフェロー諸島
香港、グアム
なども代表チームが
地域別のチームとして活動しています。




②どんな監督が指揮しているのか?

ガレス・サウスゲート
1970年9月3日(47歳)
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(getty images より引用)


イングランド人の監督であり
過去にはU-21の監督を務め、201年の9月に
イングランド代表監督のサム・アラダイスの解任に
伴い、暫定監督としてイングランドA代表
監督に就任して、同年12月に正式に
代表監督に就任しました。



サウスゲート監督の特徴と言えば
若手を積極的に起用し、戦術のオプションを
複数持っている戦術家の監督です。


イングランドは若手の宝庫であり
現に去年のU-17,U-20で世界王者に輝いており、
U-19は欧州選手権を制しています。



DF→ジョー・ゴメス(20)<リバプール>
MF→ルイス・クック(20)<ボーンマス
  ルベン・ロフタス=チーク(21)
    <クリスタルパレス
  
   デレ・アリ(21)<トッテナム   
   ハリー・ウィンクス(21)<トッテナム
FW→ラシュフォード(20)<マンチェスター・U>
  ドミニク・ソランケ(20)<リバプール
  アブラハム(20)<スウォンジー


上記のような若手がA代表で試しており
特にデレ・アリラシュフォード
ロシアワールドカップでも当選確実の選手です。


欧州予選では〖4-2-3-1〗
フォーメーションを使い、予選を難なく突破
したサウスゲートだが欧州予選以降の試合では
守備の安定などを目的に3バック
試しています。



去年の11月の親善試合では『3バック』で
ドイツとブラジル相手に0ー0と
上々の結果を残しました。

③どんな選手がいるのか?


ハリー・ケイン
1993年7月28日(24歳)
188cm/86kg
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(getty images より引用)


現在イングランドプレミアリーグ
トッテナム背番号「10」を背負い、
チームのエースとして現在21ゴールで
得点ランキング2位
と活躍中の選手です。


トッテナムの監督である
ポチェッティーノの元で才能を開花させた
選手の一人でもあります。


ハリー・ケインを一言でいえば
"生粋のCF"です。


空中戦の強さや精度の高いミドルシュートも蹴れ
CFでありながら、サイドに流れ、味方の
上がるスペースを空ける黒子的な動き
得意であり更に一試合の平均走行距離が
10kmを越える豊富な運動量によりチームを
攻守に渡って助けます。




唯一の弱点といえばDFを振り切る
絶対的なスピードがない点です。


ハリーケイン ゴールハンターさらなる高みへ 2017/2018スーパープレー - YouTube
(YouTubeより引用)


アーセナルに烙印を押された幼少時代~

ハリー・ケイン
レアルマドリードマンチェスター・シティから
移籍の噂が絶えません。



しかしケイン本人はトッテナムで、
どうしても成し遂げたいことがあるそうです。

「若かった頃、目を閉じて連想していた。プレミアリーグアーセナルを相手にゴールを奪うことを。そしていま、僕は目を閉じてイメージしているよ。新しいスタジアムで仲間たちと、プレミアリーグのトロフィーを掲げる光景をね」


それがトッテナムプレミアリーグ
制することです。


アーセナルにゴールを奪うというのは
ケインが8歳のときに、アーセナル
アカデミーを1年で放出された苦い過去

リベンジの想いが込められています。


またこうも語っています。


「あの時のショックは計り知れなかったし、悔しかった。その後(3年後)、スパーズ(トッテナムの愛称)に入団できて本当にラッキーだったね。アーセナルと何度も戦えたからこそ、フットボーラーとしてベースを築けたんだ。アーセナルを見返したい、その一心だった。いまでもその想いは変わらない。アーセナル戦でゴールを決める価値は、言葉では説明し切れないんだ」 

そして2015年にはついに
アーセナル相手に2ゴールを奪い、
ケイン自身もそのゴールが
一生忘れないゴールだと語っています。



デレ・アリ
1996年4月11日(22歳)
188cm/73kg
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(getty images より引用)


この選手もハリー・ケインと同じく
トッテナムの選手です。

"トッテナムの心臓"とも言われる
この選手の魅力は、繊細なタッチから
生み出されるドリブルとパス
です。


ドリブルは、足元に吸い付くドリブル
というよりも緩急や方向転換で相手の
逆を取り、抜き去るタイプ
です。


トッテナムの心臓と言われるぐらいですから
パスに関しても一級品で、現在プレミアリーグ
11アシストの活躍
をしています。


特にトッテナムでも前線のユニットで
連携をとっているケインとの
コンビネーションは、ワールドカップでも
ストロングポイントになるでしょう。


デレ・アリの弱点といえば
若さゆえにフラストレーションへの
耐性がなく
、荒さのあるところです。


【世界最高峰の若手有望株】デレ・アリ ゴール&スキル&アシスト 2017/18 - YouTube
(YouTubeより引用)



~幼少期の劣悪な家庭環境からの決心~

デレ・アリの幼少期の家庭環境は
非常に悪かったです。

両親の喧嘩は日常茶飯事であり
離婚後も母親のアルコール依存症
精神が不安定でした。

それゆえにほとんどの時間を外で
過ごしていました。

町の子供達と悪さを繰り返し
麻薬などにも手をつけようとしていました。

しかし、13歳のデレ・アリは泥沼の人生から
抜け出すべき、養子に出る決心をしました。

養子に出された先はジュニアチームで
一緒にプレーしていた親友の家でした。



「彼は辛い幼少時代を送っていた。しかし長年の育成の結果、恐れを忘れてプレーできるようになった」と下部組織MKドンズの責任者ミルトン・ダブ
語っているように、この決断がデレ・アリの人生を
大きく変えました。



16歳でMKドンズでプロデビューし
わずか3年でトッテナムへの移籍を
果たすことになります。



プロデビュー後デレ・アリは、
両親と面会する機会もありましたが、
幼少期のトラウマ的な過去があったため
断固として拒否しています。


また、苗字のアリについて
「アリという姓が自分と関係あるとは全く思えない」という理由から、
16/17シーズンからユニフォームのネームも
「デレ」に変えたほどです。

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(getty imagesより引用)


そんな壮絶な過去を乗り越え
トッテナムイングランド代表で
活躍しているデレ・アリはワールドカップの
活躍次第で、移籍の噂のあるバルセロナ
レアルマドリードへの移籍
も現実味を
帯びてくるかもしれません。




ジャック・ウィルシャー
1992年1月1日(26歳)
172/65kg
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(getty images より引用)

先月の親善試合に約2年ぶり
代表招集された選手です。

現在はアーセナルに所属しており
中盤の控えとしての役割が最近は
多くなっていますが出た試合には
チームに必ず違いをもたらせる選手です。



ウィルシャーの魅力を一言で表すとすれば
"ハイブリッドMF"です。


パスの精度サッカーIQが高く
自らドリブルで仕掛けて局面を打開したり、
球際でのデュエルに強いという攻守両面で
貢献できる選手です。



エジル、ラカゼット、サンチェスのファール
を受けた合計よりもウィルシャー1人の
ファールを受けた回数の方が多いという
データもあり、試合に出ればそれだけ
貢献できる選手だと数字からも理解できます。




逆にウィルシャーの弱点といえば
ドルトムント所属のロイスと同じく
ケガが多いことです。

【ジャック・ウィルシャー】アーセナル&イングランドでのスーパープレイ集!2014 2015 - YouTube
(YouTubeより引用)


ウィルシャーの『魔法の夜』~

ケガに悩まされアーセナルでの出場数が
26歳にして"105"と極端に少ないのにもかかわらず、
アーセナルで背番号『10』を付けているのには
訳があります。

それが
2011年2月16日のチャンピオンズリーグ
決勝トーナメント1legのバルセロナ戦で
ウィルシャーバルセロナ相手に
93%という驚異のパス成功率で試合を
支配して結果的に2-1での逆転勝利に貢献しました。



当然ながら
アーセナル公式サイトでは
マン・オブ・ザ・マッチに選出され
「キャリアで最高の夜だ」と本人も喜びを
語りました。



バルセロナシャビ・エルナンデスからは
「あの晩我々と戦ったウィルシャーのプレーはファンタスティックだったよ」と称賛を受けました。

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(getty imagesより引用)



このときのバルセロナの監督であった
グアルディオラ監督も、
「私は今でもアーセナル戦のことを思い出すんだ。あの時のウィルシャーは強烈な印象を残したよ。まったく素晴らしいプレーだった。」と当時のことを
語っています。
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(getty imagesより引用)


度重なるケガによりアーセナルでの
出場機会が得られずにいましたが、
ラムジーのケガにより2017年12月頃から
代役として先発で出場することが多くなります。


復帰後は、バルセロナ戦のような
圧倒的なクオリティーで試合を支配して
アーセナル現監督のヴェンゲルまでも
ウィルシャーがここまでやれると
思っている者はそんなにいなかった』
と語り、
驚かせました。


驚くべきことに2017年2月には
1年後の未来を予言したかのように
グアルディオラ監督はこんなことも述べています。


ウィルシャーは再びイングランド最高のMFの一人になるだろう。彼は才能に恵まれており、頭が良くてボールキープ力もある。ドリブルの能力が抜きんでているし、センターバックにプレッシャーをかけることができる」

中盤にパスをさばける選手がいないことが
イングランド代表の問題点
の一つでも
あるので、是非ともウィルシャーを使って
今までとは違ったイングランド代表を
表現してほしいです。






イングランド代表の戦術やフォーメーション
というような内容は近日公開予定の後編で
紹介したい思います。


今日も読んで頂きありがとうございます。

このブログが皆様にとってお役に立てれば幸いです。

ではまた!

『14人のキャプテン持ち回り制』~ブラジル代表監督チッチ監督の人物像~

通常ゲームキャプテンとは
決まった選手がやっている。

キャプテンと言われるだけあり
監督の代わりに、フィールドで選手を
統率し、プレーで周りの選手の士気を
上げられるような選手が適任である。



レアルマドリードでは主にCBの
セルヒオ・ラモスがスペイン代表と同様に
キャプテンを務めている。




チームの勝利を思うがゆえに熱くなり過ぎる
こともあるが、最終ラインから選手を統率し
時には前線まで攻撃参加をして
チームの危機を救うチームのシンボル的な
選手なのである。


第2キャプテンのマルセロ、第3キャプテンの
クリスティアーノ・ロナウドなども同様に
キャプテンシーとプレーでの影響力は
レアルマドリードでは欠かせないものだ。





一方、ブラジル代表はどうだろうか?

かつてはドゥンガカフールシオなどの
カリスマ性のある1人の選手が
セレソン
歴代キャプテンを務めていたが、
チッチ監督が監督に就任してからは
様相が異なる。


チッチ監督は現在、14人もの選手に
キャプテンをやらせている。

どこのクラブチーム、代表チームも
やらないことを敢えて何故やろうと
しているのか?


そこにはチッチ監督のある想い
込められている。





『キャプテンを務めるなんて、なんて光栄なことなんだ!』


実は、チッチ監督がコリンチャンスの監督を
務めていたときの経験
が今のブラジル代表に
還元されているのです。


ある日、通常キャプテンを務めている
3人の選手を欠く状況になってしまいました。


当然キャプテンを代わりの選手に
任命しなければならなくなり、ある選手を
任命しました。


するとその選手は感動して
チッチ監督に向かって、こう言ったのです。




『キャプテンを務めるなんて、なんて光栄なことなんだ!』


この経験からチッチ監督は
もっと多くの選手にもキャプテンを任せる
『キャプテンの持ち回り制』を行いました。


この『キャプテンの持ち回り制』は
名誉のあることだと選手が思い喜び、
自身を鼓舞する以上に、ブラジル代表に
とってのあるメリットを及ぼすのです。


それが責任プレッシャーの分担です。


2014年のブラジルワールドカップでは
母国開催ということもあり、国民からの
過度な期待が選手達の過度なプレッシャーに

繋がり、それはエースであるネイマール
責任転嫁し、サポーターの期待を一身に
背負っておりました。



その結果、ネイマール頼みのサッカーが
ネイマールのケガと共に崩れ、ドイツに
歴史的大敗を招いたのです。



その経験とチッチ監督の経験を活かして
負けたとしても、『キャプテンが問題だ!

とならないように、その責任も分け合い
(共同責任)喜ぶときはみんなで喜び、
メリットと誇りも義務も分担しようという
のが、チッチ監督の考えであります。



その結果、様々な選手に主将を任せることに
よってあらゆる選手のリーダーシップを
引き出し、且つ普段は控えの選手が
試合に出た際に、キャプテンをやらせる
ことによりチームの中で自分が重要な存在
なのだと再認識させることができます。




一人一人の選手を大切にするチッチ監督の信念


サッカー選手も一人の人間である以上は
感情を持っている。


クラブチームでの処遇が良くなければ
クラブを出て行ったり、もしくは
練習不参加という形で強硬策を
取る選手もいます。


チッチ監督自身も選手時代に
監督に対して不満を感じていました。


スタメンではないときも同じように
指導をして、同じように注意を払って
欲しかった
と語っています。



それゆえにチッチ監督は選手に対して
まずは尊敬する。

そのうえで思うように選手を起用する。


レギュラーである選手もそうでない選手も
皆等しくしっかり見ている。



例えば現在バルセロナにいる
パウリーニョがいい例である。


セレソンでの活躍のある選手であったが
トッテナムでは、戦術的な理由でフィット
できず
、中国行きを決めました。



中国リーグに行くということは
自分のキャリアを棒に振り、生活や待遇を
優先するということが多く、それは実質
代表引退を意味するのです。


そんななかでもチッチ監督はパウリーニョ
見捨てなかった。


自身のアシスタントコーチを中国に
派遣してパウリーニョを視察しに行かせた。



『彼は技術的に凄くいい。2013年の
コンフェデ杯コリンチャンス時代のように
プレーできる。しかもフィジカル的には
より完璧な選手になっているし、より成熟
している。』


とアシスタントコーチはチッチ監督に語り
セレソン復帰だけではなく、バルセロナへの
入団をも果たした。


そんなチッチ監督の情の深さは
選手にも伝わるものです。


南米予選の最終節の後ダニエル・アウベス
現在の成功の要因を聞かれた際に
こう答えました。


『チッチだ。僕らは成長するためにチッチの後に続いた。そしてこれからも
彼に続く。最大の目標を達成するために。』



ビジネスの世界でも
出来のいい部下にだけ優遇する上司よりも出来・不出来に関わらず、面倒見のいい
上司のほうが組織としての人間関係も
上手く行くし、そういった職場のほうが
仕事の面でも組織としての効率性や生産性が
上がる。



選手と監督の信頼関係こそが
効率的に戦術理解が進み、監督のしたい
サッカーの実現、そして最高の結果を
生み出すのだ。


人との出会いも一期一会。

いい監督、いい選手が揃って初めて
最高の結果が生まれる。

今のブラジル代表は、そう簡単には
負けないだろう。





今日も読んで頂きありがとうございます。

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ではまた!