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サッカーをこよなく愛する人、特にレアルマドリードを愛する人を笑顔にさせることを目的に書いているブログです(^^)レアルマドリードの試合を中心に、個人的な意見や独自の角度からの分析をしていきたいと思っております。今年は、ワールドカップイヤーということで、老若男女問わず色々な方とワールドカップで盛り上がることができればと思っております!!どうぞ宜しくお願いします。

『サリーダ・ラボルピアーナ』とか何か? ~戦術用語~

現代サッカーでは、守備戦術の中で
前線からのプレスという戦術
主流になっている。


例えば
クロップ監督のリバプールで話題となった
ゲーゲンプレスもボールを取られた瞬間に
ボールホルダーにプレスをかけるという
非常に攻撃的な守備戦術が
代表的な例なのである。



そのプレスをくぐり抜け
中盤や前線にボールを運ぶために
何をすべきかについては、各国、各クラブで
議論が飛び交わされている。






その一つに
サリーダ・ラボルピアーナ(戦術用語)という
概念がある。


ヨーロッパでは
マンチェスター・シティー率いる
グアルディオラ監督や
レアルマドリードジダン監督などが
この戦術を利用している。



今回はこのサリーダ・ラボルピアーナ
ついて紹介したい。




サリーダ・ラボルピアーナの起源


サリーダ・ラボルピアーナは
意外にもメキシコ発祥の戦術用語
なのです。




現役時代メキシコ代表で
フィジョルのサブGKであった
リカルド・ラボルペが監督としての
キャリア中で、戦術の型として完成させてラボルペの名前を取って名付けた
戦術用語です。




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選手生活の晩年(2005~2006)に
メキシコのドラドス・シナロアでプレーを
していたペップ・グアルディオラ
リカルド・ラボルペの仕事を近くで
見る機会があったことも、何かの縁なのかも
しれません。





サリーダ・ラボルピアーナのメリット、

デメリット


〇メリット

①相手の前線からのプレスに対して、

数的優位・位置的優位を作り、
ビルドアップを安定させる


サリーダ・ラボルピアーナは
当時、2トップからのプレッシャーを
2CBが回避する目的で生まれたものです。


簡単に言うと
ビルドアップのときに2CBの間に中盤の
MFが降りてくる動きのことを
サリーダ・ラボルピアーナと言います。



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レアルマドリードではカゼミロ
バルセロナではセルヒオ・ブスケツ
マンチェスター・シティーでは
フェルナンジーニョがこの動きを
行っています。




もうひとつのバリエーションとしては
MFがCBの外側、つまりSBの位置に
降りてくる場合もあります。



レアルマドリードではトニークロース
マルセロの裏のスペースでこの動きを
して、位置的優位を生み出しています。





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また、昨日の記事にも書いた通り
レアルマドリードでは中盤の2人が
降りるという進化系もあります。



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(先日のエイバル戦)



では実際の動きについて
説明したいと思います。


サリーダ・ラボルピアーナは
どのチームでも形は簡単に作れるかも
しれませんが、実際の目的を意識して
取り組まなければ、意味がありません。



形を簡単に作れるという意味では
数的優位はそれほど大切ではなく、
実際には位置的優位が重要なのです。


つまりCB2人とMF1人の距離感
重要なのです。




相手の連動した前線からのプレスを
分断しつつも、前線にボールを
運ばなくてはならない以上、3人の
ポジショニングも大切になります。




そしてそれ以上にボールホルダーの動きも
大切になります。



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ボールホルダーは、相手の前線からのプレスを
一方のサイドに誘導し、逆サイドの一人を
フリーにさせることが理想です。


そのため、ボールホルダーは
パスを出すべきなのか?
ボールを運ぶべきなのか?
状況に応じて、即座に判断できなければ
なりません。



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②ネガティブトランジションの際に

バランス良く守りやすい


サリーダ・ラボルピアーナとは
元々2トップによるプレッシャーを
想定して、作られた戦術ゆえに
仮にボールを取られたら後のことまで
考えられています。


前述の説明から理解できるように
ボールを取られたとしても2対3の数的な
優位性を作られるため、ネガティブ
トランジション時でも慌てずに守備が
できます。




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③サリーダ・ラボルピアーナによって

前線の陣形も変わるため、ハーフスペースを
前線の選手が必然的に埋めることができる



フォーメーションによって
変化の方法は異なるが、ここでは
[4-3-3]でのサリーダ・ラボルピアーナの
フォーメーションの変化を取り上げます。




サリーダ・ラボルピアーナは
CBがサイドに大きく開くため
SBは必然的に、サイドの高いポジションを
取ります。


それにより、前線のWGとの距離感が
近くなり、WGは中央のエリアに寄ります。


結局WGのポジションチェンジは
ハーフスペースにポジショニングを
します。




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このハーフスペースというエリアは
現代サッカーでは、攻撃おいて非常に重要な
エリアであり、このエリアを利用して、
攻撃をするという戦術が年々増えてきて
おります。





〇デメリット

①相手が1トップまたは、プレッシャーが少ないの場合の、サリーダ・

ラボルピアーナは、中盤以降のパスコースが
減る


サリーダ・ラボルピアーナ
適切な状況判断力の上に成り立つ 
ものです。


判断力を欠いていると
ボールより後ろに無駄な人数を
かけているだけ
の戦術になって
しまいます。



コンセプトがしっかりしていないチームが
この戦術を行う際に、しばしば見られるのは
形的にはサリーダ・ラボルピアーナを
行っていても、最終ラインの3人と
それより前の7人の距離が離れすぎて
間延びしている光景です。




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(中盤は数的不利な状況が生まれている)



これではパスコースが限られてしまい
相手チームとしても簡単にボールを
奪いやすいです。



なので、ビルドアップにおいて
サリーダ・ラボルピアーナだけではなく
複数のオプションを用意しておく柔軟性も
大切なのです。


バルセロナでは
テア・シュテーゲンという足元の
上手いGKがいるため、ビルドアップの
起点としてゴールキーパーもビルドアップに
参加している光景が頻繁に見られます。



MFが降りなくていいパターンが
バルセロナにはあるのです。



GKを逆三角形の頂点として
CBと共に3人で
ビルドアップを
安定させることで、中盤の数的優位を
生み出すことができます。




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この発展系は、どのチームでも
できる訳ではなく、バルセロナという
技術の高い選手が多いからこそ
成せる技なのです。



なので、ビルドアップにおいては
センターラインを越えるまでSBは
高いポジションを取らないこと

大胆に割り切り、ビルドアップを放棄して
前線の高身長、または空中戦の強い選手に
当ててから、攻撃を始める
などの対策が
並みのチームには求められます。





今日も読んで頂きありがとうございます。

このブログが皆様のお役に立てれば幸いです。

ではまた!